民泊犯罪、グレー事例集

ゲストのおこす犯罪

・不正を虚偽申請
外国人に多い犯罪で防ぐことができない事例です。
まず通常に宿泊します。クレジットカードで支払います。宿泊して帰国後、母国の銀行を通じて、この支払は防いであると申し立てます。この申し立ては、カード決済会社に伝えられ、弁明の機会が1度与えられますが、本人写真、パスポート、宿泊記録、チェックインの本人写真など、何を送っても弁明が認められることはありません。カード決済会社も平謝りです。客が不正請求と申し立て、客の取引銀行が認めると、決済金は没収されます。自動的に。
カード決済を自社で行う場合は、こういうこともあると認識しましょう。

・不当な返還要
チェックイン後、家具を移動して、部屋が狭いようにみえる写真を撮ります。これをairbnbなどに送って、リスティングと部屋が違うと申し立て、宿泊費をタダにしようとする方法です。サポートはあっさり引っかかるばあいがあり、ホストはペナルティを受けたりします。
引き下がらずに、部屋にはいり証拠写真を再度とり、サポートに猛抗議しましょう。泣き寝入りは評価が下がります。

・人数の過少申告
よくあります。チェックイン時によく数えましょう。滞在中に人数が増えた場合の、手続きや料金をリスティングにきちんと明示するとよろしいかと。

ゲストがあう犯罪

・偽サイト
Airbnbなどの偽サイトに予約してゲストがやってくる場合があります。そのサイトに、リスティングがコピーされ、なぜかハウスマニュアルなど本物が送られているのです。
到着して、予約していると言い張るのですが、こちらには予約はありません。サイトをみせてもらうと、偽物です。ゲストがかわいそうですね。

・Airairbnb
OTAに、架空のリスティングを登録します。そこに予約すると、ほかの物件を予約して、そちらに案内します。1泊2万円で予約を受けて、1万円のリスティングに予約します。日本人が予約してきて、外国人が来る場合はこれが多いです。部屋を持たずに民泊行うので、airairといいます。新宿を予約すると、連れていかれたのは埼玉だったというのもあります。Googleにもリスティングを出しておくと、ゲストから直接連絡があり、発覚することもあります。

・別館方式
よく似ていますが、別館があります。正規の旅館業を取得した民泊に予約すると、チェックイン時に近くの別の部屋に連れていかれます。こちらが別館ですと案内されます。ゲストには大きな被害はありません。旅館業法違反にはなります。

・鍵コピーで侵入。
物理的な鍵をキーボックスで受け渡したりしていると、起こります。まず一度宿泊したゲストが、鍵をコピーします。そのカギを闇に売ります。そのカギを買った何者かが、すんなりと民泊部屋に侵入します。慣れているのか、あっさり入ってきます。リモートロックなど物理鍵でない方法で運営するのが対策です。

ホストをだます悪徳業者

・悪徳不動産
再建築不可物件や、許可がとれない物件を、民泊許可物件として販売します。よーく調べてから買いましょう。相談するなら、買う前です。買ってから何とかしてと、依頼してくる人のなんと多いことか。

・消防設備ぼったくり
消防設備はこういうのが必要ですと、700万とかの見積もりを出してくる業者。私が見ると20万で取れたりします。よく調べましょう。特に3階建ての竪穴区画関連、消防の申請書類作成費用、受信盤関連が多いです。

・洗剤の山
民泊の押し入れが洗剤でいっぱいというのがあります。しかも、トイレ用、ガラス用、台所用、なんとか用・・・・。1年分買ってくださいといわれて用意してもらったそうです。そんなにいりません。濃縮タイプを台所用、住居用、洗濯用の3種あれば十分です。
ちなみに、いろんな用途が売られてますが、ほとんどが濃度が違うだけで、中身はほとんど水です。

・清掃詐欺
清掃業者に依頼すると、清掃をせずに、完了しましたの写真だけ送ってきて、とんずらする業者がいます。すぐにばれるのですが、ホストは大変です。

・役所の行う詐欺
保健所などで、許可をしないために、要綱などの文書を示して、これに乗っている通りできない場合は許可しませんと無理難題を言われる場合があります。フロントは長さ3m以上など。よく調べると担当者が勝手に作成して、公文書ではない場合があります。それは、公務員による公文書偽造同行使に該当します。
担当者が法律を理解できないので許可しませんと言われたことがあります。これは行政手続法違反です。
保健所などの役所は、法令を無視して犯罪を行うことがあるので、注意しましょう。